目次
パートナーへ渡す最期の言葉
「私が旅立った後、あなたに笑っていてほしい。」 そんな願いを形にするのが遺言書です。
特に私たちLGBTカップルにとって、これは「準備」ではなく、パートナーに対する「最後の責任」とも言えます。2026年現在のリアルな手順をまとめました。
ステップ1:資産の「棚卸し」をする(デジタル遺産も!)
預貯金、不動産だけでなく、スマホの中にある資産もリストアップします。
- やるべきこと: ネット銀行、証券、サブスク、仮想通貨などの情報を整理します。
- ? このステップで得られる安心:「手続きで迷子にならないように、道標を置いておいたよ」という優しさです。パートナーが途方に暮れる時間をゼロにできると思うと、作業も少し楽しくなります。
ステップ2:「遺留分」を考慮した配分を決める
自分の親や兄弟に最低限渡すべき「遺留分」について考えます。
- やるべきこと: 親族とのトラブルを予測し、パートナーが困らないような配分を練ります。
- ? このステップで得られる安心:「親族との板挟みにならず、あなたが静かに私を見送れるように」という防波堤を築けます。自分では難しいと感じたら、無理せず行政書士や司法書士といったプロの知恵を借りて「穴のない遺言」を作ることで、未来の争いの種を今のうちに摘み取れます。
ステップ3:信頼できる「証人」を2人確保する
公正証書遺言には2人の証人が必要です。
- やるべきこと: 知人、または公証役場で紹介してもらう専門家を選びます。
- ? このステップで得られる安心:「自分たちの関係を正しく知っている第三者」が立ち会うことで、「この遺言は本物である」という鉄壁の証明が得られます。誰からも疑われない、堂々とした権利をパートナーに託せます。
ステップ4:公証役場での作成・保管
原本は役場に保管されるため、紛失や書き換えの心配がありません。費用は数万円〜が一般的です。
- ? このステップで得られる安心:「これで、この家はあなたのものだ」と胸を張って言える強さが手に入ります。死ぬための準備ではなく、最後までパートナーへの愛を貫くための「権利」を確立する作業です。
ステップ5:2026年版:パートナー受取人保険との連動
遺言書と併せて、生命保険の受取人をパートナーに変更しているか確認します。
- ? このステップで得られる安心:遺言による相続には時間がかかりますが、保険金は「即効性のある現金」です。「明日からの生活費で困らせない」という二段構えの守りが、究極の安心感を生みます。
? 編集後記
手続きは、確かに少しパワーがいります。でも、その山を一つ越えるたびに、二人の関係は「不確かなもの」から「社会的に認められた強固なもの」へと変わっていきます。
もし、「自分たちだけで進めるのは不安だな」と思ったら、まずはプロに相談して、二人のための「地図」を描いてもらうことから始めてみてください。あなたの勇気が、大切な人の未来を救います。

